2025.5.2
たかが下描き、されど下描き

気付けばあっという間に5月。
新入生の方は、そろそろ新しい環境に慣れてきたところでしょうか。
そんな皆さんにはまだまだ先の事になるのですが、卒業アルバムがどのように作られているかご存知ですか?
毎年3月に卒業生の元に届く卒業アルバム。実は、一年前からデザインやレイアウトが始まっています…!
今回はデザインが生まれる第一歩とも言える、スケッチのお話です。
表紙に限らず、どんなデザインでもそうですがまずはスケッチをします。
「スケッチ」の他に、「ラフ」とか「エスキース」って言ったりもします。
日本語で言うと「下絵」や「下描き」でしょうか。
今年度の卒業アルバムの表紙に関しては、
・めくったらどんな写真が載ってるんだろう?とワクワクしてほしい。
・校舎と桜、青空の美しい3セットを10代らしく爽やかに演出したい!
・最近のデザインのトレンドは?
・昨年の反省点も忘れずに…
なんて事を考えながら描きました。
ゆる〜いものからしっかり目に描き込んだものなど、場合によって様々です。
色々なグラフィックデザインを参考にしたり、思いつかない時も四角や直線だけ描いたり(手を動かすと頭が柔軟になる気がするからです)。
違う作業をしている時も、思いついたらなるべくすぐに描き出します、忘れっぽいので…。
時には家事の途中に。破いたカレンダーの裏や、子供が学校からもらってきたお便りの裏に(もちろん読まなくなった古い物です)なんて事もあります。
そんな中から「これ!」というものを選び、実際にパソコン上で作業を進めてみると、思てたんと違うやん。となる事もよくあります。毎回そうかもしれません。
スケッチからデザインが完成するまでには試行錯誤、自問自答、他のスタッフに見てもらったりと…
脳みそがゴールを目指してマラソンしている感覚です。
こんな裏話を、卒業アルバムが届いた時に思い出してもらえると嬉しいです。
完成を楽しみにしていてくださいね。
たかが下描き、されど下描き。
スケッチを笑う者はスケッチに泣く…
簡単なようですが、デザインを始める前の大事な作業です。
これを肝に銘じ、これからも精進しようと思います。