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2026.9.15

「カメラマンの仕事は、撮影するだけじゃない」―― 中学生のみなさんが職場体験に来てくれました

「カメラマンの仕事は撮影するだけではないんだなと思いました」

職場体験に来てくれた生徒さんが、アンケートにそう書いてくれました。2日間、私たちの仕事を間近で見て、実際に手を動かしてもらったうえでの感想です。この言葉に、今回の職場体験を通して私たちが伝えたかったことが、そのまま詰まっている気がします。

中学校からは、男子生徒さん・女子生徒さんの2名が職場体験に来てくれました。本来は3日間の予定でしたが、台風の影響で中日が中止となり、初日と最終日の2日間での実施に。1日目は記録写真を撮りながらスタッフが同行し、2日目は自社スタジオでさまざまな体験をしてもらいました。今年来てくれた2人は最初は少しおとなしい印象でしたが、スタッフと接するうちに少しずつ表情がほぐれていった、そんな2日間でした。

目次

 

1日目 ―― 学校で、そして幼稚園で

学校で見つけた「自分で解決する」ちから

1日目は、生徒さんたちが通う中学校の校内で、先生方にもご協力いただきながら撮影を行いました。その途中、生徒さんから「ガラスに反射して中の様子がうまく撮れない」と質問があったそうです。同行していたスタッフが反射を抑える撮影方法を伝えたところ、実際に試してみて、思い描いていたとおりの写真が撮れたのだとか。そのときの「できた」という表情がとても印象に残っている、とスタッフは振り返ります。自分で課題を見つけて質問し、アドバイスをもとに工夫しながら解決していく――そんな姿から、写真撮影の面白さを少し感じてもらえたのではないかと思います。

ストロボの前で

午後は、本来は屋外での撮影体験を予定していましたが、あいにくの雨。急きょ、園児の個人写真撮影の現場に同行してもらうことになりました。舞台は、取引先の幼稚園のホールです。

会場には、ストロボを何台も組み合わせた本格的なライティング機材。光の強さや向きを一つひとつ調整しながら撮影する様子を間近で見てもらい、生徒さんにもカメラを構えてもらいました。「ズームをしても画質が悪くならず、ピントが合ってきれいに撮れる」。スマホのカメラとの違いを、実際に手にしてすぐに感じ取ってくれたようです。

見学だけでなく、生徒さんたちには園児の服装を整えるお手伝いもお願いしました。「リボンを直すよ、大丈夫?」と一声かけてから対応するよう伝えると、最初は緊張気味だった2人も、園児たちとじゃんけんをしたり話しかけられたりするうちに、自然な笑顔がこぼれるようになりました。撮影がスムーズに進むよう気を配りながら、小さな子どもたちとの関わり方も少しずつ身につけていく様子が印象的でした。

 

2日目 ―― 自社スタジオでの体験

地面に這いつくばってでも、いい一枚を

2日目最初の体験は、自社スタジオでのドローン操縦です。小型ドローンを室内で飛ばし、ドローンからの映像をそのまま見られるFPVゴーグルを装着して、ドローンの視点そのものを体験してもらいました。

「操縦を間違えてどこかにぶつけないか心配だったけど、動かしてみたら楽しかった」と話してくれた男子生徒さんに対し、FPVゴーグルを装着してドローンの視点を体感した女子生徒さんは、「ぶつけないように操縦するのが大変だった」と話してくれました。ふだん目にすることのない高さからの景色は、新鮮な体験になったようです。

このシーンでスタッフの印象に残ったのが、「もっと良いアングルで撮るには、ローアングルもいいよ」とアドバイスしたときのこと。男子生徒さんは、言われるとすぐに自ら地面に這いつくばって撮影を始めたそうです。夢中になって角度を探すその様子が、とても印象に残っているといいます。


ドローン撮影については、こちらの記事でも当社の取り組みをご紹介しています。

「専門用語を使わない」という工夫

続いては、七五三の作品写真が並ぶスタジオの一角で、一眼レフカメラを構えての撮影体験でした。

心がけたのは、難しいことをなるべく省き、撮影に必要な操作だけを教えること。スタッフは実際にカメラを触ってもらいながら「カメラは持ったことある?」「どんな写真を撮ってみたい?」と話しかけ、緊張をほぐしていったといいます。試し撮りした写真を見て、生徒さんが「上手く撮れている」と喜んでくれた瞬間が、いちばんうれしかったそうです。

カメラの向こう側にある仕事

もうひとつ、生徒さんに体験してもらったのが、Photoshopを使ったデザインの仕事です。絵を描くことが得意な女子生徒さんには、ふだんDVDパッケージや卒業アルバムのデザインを手がけているスタッフから、デザインをする際に気をつけていることや仕事のやりがいについて話をしました。

スタッフは、Photoshopの色補正の仕組みを、スマホの写真編集アプリの機能に例えながら説明したそうです。専門用語を使わず、生徒さんの日常の感覚に寄せて話すと、驚くほど伝わりやすくなると感じたといいます。逆に、女子生徒さんが写真やイラストを何枚も重ねて仕上げる「レイヤー」の重ね順をすでに知っていたことに驚かされる場面もあったそうです。

卒業アルバムのデザインの舞台裏は、こちらの記事でもご紹介しています。

 

教えるつもりが、初心を思い出した

生徒さん一人ひとりの興味や得意なことに合わせて、それぞれのスタッフが自分の専門分野から仕事の魅力を伝えていました。

「中学生の頃の自分に今の仕事を見せたら、どう思うだろう」。そんな問いに、一眼レフを教えたスタッフは「撮られるのが苦手だった当時の自分も、なるべく撮ってもらうようになるかもしれない」と答えてくれました。ライティングを教えたスタッフは「カッコイイと思ったはず。プロカメラマンかプロ野球選手になるか、迷ったかもしれない」と話してくれました。教えるつもりで始めた2日間は、スタッフ自身にとっても、自分の仕事を見つめ直すきっかけになったようです。

 

生徒のみなさんへ

1日目に同行したスタッフは、こう振り返ります。

「短い期間でしたが、生徒さんたちは写真撮影の現場での活動を通じて、仕事には技術だけでなく、人とのコミュニケーションも大切であることを体験してくれたと感じています。今回の職場体験が、将来について考えるきっかけの一つになっていれば嬉しいです」

自分が中学生だった頃には職場体験という機会はなかった、と話すスタッフもいました。実際の職場に足を運び、働く人たちと接することは、進路や将来を考えるきっかけの一つになります。私たちも、地域の子どもたちにそんな機会を届けられることを、うれしく思っています。

生徒のみなさん、2日間ありがとうございました。またぜひ、東海フォトデザインシステムに遊びに来てくださいね。

過去にも、中学生の職場体験を受け入れています。あわせて中学生職場体験もご覧ください。