2025.7.11
写真ってなんだろう?私が考えていること。

みなさんこんにちは!カメラマンの久連山です。
日々さまざまな場所で撮影をさせていただいていますが、今回は私が写真を撮るときに考えていることを少しお話ししたいと思います。
なぜ写真を撮るんだろう?
記録?思い出?自己満足?何かを記憶にとどめておくため?
最近、ふとそんなことを考えます。
きっかけは、昨年他界した父の遺影でした。
写真というのはその場の出来事を捉えたり、事実として記録するものですが、ただ事実を写すだけではなく、撮影者の視点や感情を映し出すものなのかもしれません。撮影者によって考え方はそれぞれだと思いますが、私はその場の空気や人の感情を感じとり、それをどう撮れば伝えられるかということを大事にして撮っています。
楽しいのか、悲しいのか、緊張しているのか、元気なのか、それとも疲れているのか、今どんな気持ちでいるのか?そういったことをよく観察し、一緒に体験しながら写すことを意識しています。そこにいた人の記憶が蘇り、いなかった人にも情景が伝わる写真。こんな写真が撮れたら、と思っています。
最近、中学生の子どもが学校に親が来るのを嫌がるようになりました。普段は見られない姿を親に見られるのは、少し気恥ずかしいのかもしれません。
お子さんの行事の写真をみて、「こんな表情をするんだな」と驚くことはありませんか?こんな家庭では見せない表情や様子を切り取れるのもカメラマンだからこそ撮れる写真ではないかなと思っています。
満面の笑みを浮かべる父の写真を見ながら、改めてそんなことを感じました。
これは私がいちカメラマンとして考えていることです。それぞれのカメラマンも、それぞれの想いをもち日々撮影に臨んでいます。
皆さんの心に、その瞬間の空気や想いが伝わる一枚を届けられるよう、これからも日々精進していきたいと思います。